英語の洋書と絵本 ANNIE'S BOOKSHELF

 CHILDREN'S BOOKS 4

   31-39

The Magic School Bus Lost in the Solar System

The Magic School Bus On the Ocean Floor

The Magic School Bus In the Time of the Dinosaurs

The Magic School Bus Inside the Human Body

Ming Lo Moves the Mountain

Frog and Toad Are Friends

Owl Moon

Why Mosquitoes Buzz in People's Ears

Lon Po Po

The Magic School Bus    

Lost in the Solar System

Joanna cole

★★★  絵本難易度

(^^)/  お薦め  

Magic school busでフリズル先生と宇宙に出発! 


あらすじと感想

教室で太陽系の勉強をした後は、マジックスクールバスをロケットに変えて宇宙に出発です。月、太陽、の後は水金火木土天海冥と順番に巡って、最後は途中ではぐれたフリズル先生と無事合流!

 

Mercury 水星・Venus 金星・Earth 地球・Mars 火星・Jupiter 木星・Saturn 土星・Uranus 天王星・Neptune 海王星・Pluto 冥王星

 

マジックスクールバスシリーズの中では、我が家の一番人気。近くのプラネタリウムにも足繁く通って馴染みがあるし、楽しく太陽系のお勉強ができてラッキーです。絵本は難しいので、DVDの補助として見るのがお薦め。

The Magic School Bus  

On the Ocean Floor

Joanna cole

★★★  絵本難易度 

フリズル先生と海の底を探検。海の生物をお勉強。


The Magic School Bus シリーズ

 

ネイティブの小学生向けペーパーバック。ちょっと風変わりなフリズル先生が、生徒たちとマジックスクールバスで探検に出発するのは、海の底、体の中、恐竜時代・・・。

アメリカらしい楽しいイラストで科学のお勉強もばっちり。

The Magic School Bus の DVD 

The Magic School Bus 

In the Time of the Dinosaurs

Joanna cole

★★★  絵本難易度 

タイムマシンになって恐竜時代へスリップ。


マジックスクールバスはタイムマシンに形を変えると、恐竜時代へスリップ。早速,フリズル先生と生徒たちのお勉強が始まりました。昔の植物から草食恐竜、肉食恐竜、始祖鳥など、時代を移動しながら間近で観察します。あ、隕石が衝突する!

 

"Our class has been invited to a dinosaur dig" explained the Friz.

 "My lucky dinosaur is tyrannosaurus rex."

 "My lucky dinosaur is stegosaurus."

 "My lucky dinosaur is wondering if this old bus will make it."

 

子供たちに人気の恐竜。でも単語は手ごわい。

prehistoric times 先史時代

meat-eater 肉食

plant-eater 草食

warm-blooded animal 恒温動物

知らない恐竜や植物、時代名など単語は難しいけれど、子供たちに人気の恐竜なら楽しくお勉強できるかも。ビデオの方はストーリーが分かりやすいので十分楽しめます。登場する小学生たちがウィットに富んだことを言ってくるので聞き逃さないように!

The Magic School Bus  

Inside the Human Body

Joanna cole

★★★  絵本難易度 

生徒たちの乗ったバスは小さくなって体の中へ。 口から消化器官を通って進みます。


Ming Lo Moves the Mountain

Arnold Lobel

★★☆  絵本難易度

(^^)/  お薦め

家の前にそびえる山はどうしたら動かせるでしょう。


Ming Lo と妻は、大きな山のふもとに住んでいました。屋根には石が落ち、陽もさしません。困った Ming Lo は、どうしたら山を動かせるか wise man に相談します。初めは木で山を押し、2度目は大きな音を出し、3度目はパンを捧げますが、山は動きません。最後に、解体した家を持ち、目をつぶったまま山から後ろ向きに一歩ずつ進むようにと言われます。何時間も続けて目を開けると、果たして山ははるか遠くに動いていました。夫婦はそこに再び家を建て、幸せに暮らしました。

 

Ming Lo and his wife lived in a house at the bottom of a large mountain. They loved their house, but they did not love the mountain.

(略)

"This mountain brings us nothing but unhappiness," said the wife of Ming Lo.

"Husband, you must move the mountain so that we may enjoy our house in peace."

 

wise manの山を動かすナンセンスな手だてと、最後にひらめいたクリエイティブなアイディア。それらを毎回大真面目に実践する夫婦がおかしくて笑ってしまいます。中国っぽいイラストが魅力的。

Frog and Toad Are Friends 

(ふたりはともだち)

Arnold Lobel

★★☆  絵本難易度

(^^)/  お薦め  

1971年コールデコット・オナー賞受賞


かえるくんとがまくんは仲良し。春になるとかえるくんががまくんを起こします。病気の時はお話をして、ボタンをなくしたら一緒に探して、水着を着て泳ぎ、そして、二人は友達だね、と手紙を書きます。

 

Frog said, "I wrote 'Dear Toad, I am glad that you are my best friend. Your best friend, Frog.'"

"Oh," said Toad, "that makes a very good letter."

 

Spring, The Story, A Lost Button, A swim, The Letter の5つのお話が収録。最後の The Letter は、小学校2年生の国語の教科書に掲載されています。いつも二人で助け合っているかえるくんとがまくんを通して、子供たちに友情の大切さを教えてくれます。

Owl Moon(月夜のみみずく)

Jane Yolen

★★☆  絵本難易度 

1988年コールデコット賞受賞 


冬の月夜、父さんと女の子はみみずくを探しに出かけます。雪の森を進み、父さんがみみずくを呼びます。返事はありません。静かに、寒さに耐えてまた進みます。”ほほう” 再び呼びます。しばらくすると、ついにみみずくが姿を現します。互いを見つめ、やがて飛び立っていきます。

 

It was late one winter night, long past my bedtime, when Pa and I went owling. There was no wind. The trees stood still as giant statues. And the moon was so bright the sky seemed to shine.

 

父親につれられてみみずくを探しに行く少女の心の高揚と大自然への畏敬が、詩的に描かれています。語っているのは幼い少女だけれど文章は高尚。日本語訳が小学校5年の国語の教科書に掲載されています。

Why Mosquitoes Buzz

in People's Ears

(どうしてカはみみのそばでぶんぶんいうの)

Verna Aardema

★★☆  絵本難易度 

(^^)/  お薦

1976年コールデコット賞受賞


ある日、蚊がばかげた話をしてイグアナをイラつかせてしまいます。すると、そのイグアナはへびを驚かせて、へびはウサギを怖がらせ、ウサギはカラスをびっくりさせ、それに驚いたサルがフクロウのひなを殺してしまいました。巣に戻ったフクロウの母さんは、悲しみのあまり鳴くのをやめてしまったから大変。お日様が昇りません。そこで、王様ライオンは森の動物たちを集めました。すると、サルはカラスのせいだと言い、カラスはウサギのせいだと言い、ウサギはへびのせい、へびはイグアナのせい、そしてイグアナは蚊のせいだと言います。さて蚊は?

 

King Lion said to the council:

"So, it was the mosquito who annoyed the iguana,

who frightened the python,

who scared the rabbit,

who startled the crow,

who alarmed the monkey,

who killed the owlet---

and now Mother Owl won't wake the sun so that the day can come."

 

これは西アフリカに伝わるお話。原因と結果が次々つながって、"風吹けば桶屋が儲かる" 的な展開がおもしろい。ストーリーと共に、個性的なイラストもこの絵本の魅力。途中から陽の昇らない森に変わると、背景が真っ黒になって動物たちの個性がさらに増します。動物たちの風変わりな擬態語もおもしろくて、イグアナは mek, mek, mek、へびは wasawusu, wasawusu, wasawusu、ウサギは krik, krik, krik。いったい何と読んだらいいの? 哀れな蚊の結末は最後のページで明らかになります。 "KPAO!"

Lon Po Po:

A Red-Riding Hood Story From China

Ed Young

★★☆  絵本難易度  

1990年コールデコット賞受賞 


昔、Shang、Tao、Paotze の3人少女とお母さんがいました。ある日お母さんは、おばあさんの Po Po の家へ出かけます。今夜はドアをきちんと閉めるんだよ、とお母さん。その夜、オオカミが家にやってきます。しかし、少女たちはおばあさんのふりをしたオオカミを家へいれてしまいました。賢い Shang は騙されたことに気づき、外の木になる銀杏をあげようとオオカミを連れ出します。木のてっぺんに上った3人は、かごにロープを結んで引き上げてあげてあげるとオオカミを誘い、高く高く上げてからロープを放したのです。

 

Shang listened through the door. 

"Po Po," she said, "why is your voice so low?"

"Your grandmother has caught a cold, good children, and it is dark and windy out here. Quickly open up, and let your Po Po come in," the cunning wolf said.

 

中国に伝わる赤ずきんちゃんのお話で、中国出身のイラストレーター Ed Young により英語で書かれた絵本です。イラストはリアルで、かわいらしい赤ずきんちゃんに慣れている人には、オオカミも少女もかなり怖いかも。